千歳商事株式会社

〒550-0003
大阪市西区京町堀2-8-28
TEL 06-6443-4561
FAX 06-6443-4570
社 長    糸井 宏之

-千歳商事さんの歴史を教えてください-

昭和14年、祖父の糸井健治が糸井商店を創業しました。昭和20年3月の大阪大空襲で被災し、休業を余儀なくされましたが、昭和22年2月に千歳商会として再開しました。千年万年と会社が未来永劫に発展することを願って千歳を社名に冠しました。翌年3月、法人に組織変更して、信濃橋に新社屋を建設移転し、千歳商事㈱を設立、昭和37年11月に、現在地に移りました。昭和59年6月に滋賀県栗東に滋賀営業所を開設して販路を拡大して参りました。私自身は、畑違いのゼネコンにおりましたが、ニッタ㈱でゴムのいろはをみっちりと研修させていただき、平成6年6月に家業に戻り、平成21年2月に社長に就任しました。私で4代目になります。

―千歳商事さんの社是・基本方針などを聞かせてください-

 創業者の時代より「信用第一」「堅実」を掲げております。得意先や仕入先、同業者や近隣の方々に至るまで長年積み上げてきた信頼感や手堅さを実感していただけていると自負しております。
その甲斐もあって昭和52年11月に創業者の糸井健治が勲五等瑞宝章を受章しましたし、昭和55年より、大阪国税局管内優良法人指定を7回にわたり受けております

-いま注力されている商品あるいは分野などについてお聞かせ下さいー

直販型のゴム・樹脂専門商社として72年間の歴史があり、基本的な取り組みは変わりません。特殊品の依頼が多いのも当社の特徴の一つです。規格品ではなく、特別な材質や形状、耐久性などを必要とする工業用部品のオーダーが多いです。難解な要望も当社のノウハウや経験をうまく生かしメーカーと相談しながら、製品化しています。これは当社の得意とするところで、今後もこのスタンスで取り組んで参りたいと思っております。また、お客様に情報を提供したり、創意工夫点を紹介したりすることも多々あります。
最近では、異業種のお客様同士を引き合わせ、国内になかった製品の開発に成功するなど新たなビジネスチャンスに尽力しております。

-会社自慢・社員自慢をしてください-

 20代の若手から70代のベテランまで社員同士のコミュニケーションがとてもうまく図られていることです。若手がお客様から持ち帰った難題に先輩は積極的にアドバイスしますし、若手も助かっています。同業の方から「千歳さんはよくまとまってるなあ」とよく言われるんです。社員も「居心地がいい」と言ってくれてます。世代を超えて知識や経験をうまく循環していける雰囲気は当社の財産だと思っています。

-社長のご趣味を聞かせてください-

 趣味はテニスで、物心ついたころから硬式テニスをやっておりました。自分で言うのもなんですが、ハードヒッターで派手に攻めるテニスではなく、粘りに粘ってポイントを重ねて勝利を目指すプレーヤーでした(笑)。大学時代マンドリンクラブにおりましたので、マンドラという楽器もたまに弾いたりします。いずれも学生時代ほどやりませんが、たしなむ程度はやっております。ちょっと変わったところでは、家族でシャワークライミング、キャニオニング、シーカヤックや洞窟体験などアクティビティ体験にもチャレンジしています。最近は、得意先や仕入先、同業の方々からの温かいプレッシャーもあり、ゴルフを始める準備をしているところです。「趣味はゴルフ」と言える日がいつか来ればいいな、なんて思っています(笑)。

【インタビューを終えて】

地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」を降り、西へ徒歩約10分のところに千歳商事さんの本社がある。靭公園が近くにあるので、周辺を歩くと会社務めのころを思い出して、なぜか懐かしい気持ちになった。
社長はまだお若い。野外スポーツを楽しんでおられるせいか、日焼けされ精悍な顔つきが印象的だ。ゴルフをやられるとばかり思っていたが、意外にもこれから始める準備をしているとのこと。小さい頃からテニスをやっておられるのでゴルフを本気でやれば数年でシングルの腕前になられるだろう。次世代経営者の会の一員として、また広報部会委員として積極的に活動されている。ざっくばらんにお話しができた。十分な準備をしていただきインタビューはスムーズに終わりました。お忙しいところ本当にありがとうございました。(専務理事 小西敏夫)