株式会社井上ゴム工業所

〒554-0034
大阪市生野区桃谷2-28-6
TEL 06-6717-0081
FAX 06-6717-0084
社 長    井上 俊也

-井上ゴム工業所さんの歴史を教えてください-

 昭和36年、先代の父が勤めていた会社が倒産しまして、そのお得意様より仕事を引き継いでほしいとの要望を受けて、同僚だった市村さん(享栄工業㈱社長のお父様)と共同で享栄ゴム工業所を創業しました。昭和40年に協議により、会社を分割しまして、井上ゴム工業所を創業しました。昭和42年に法人に組織変更して、この場所で㈱井上ゴム工業所を設立しました。昭和58年、業務拡張に伴い日本橋に第二工場を開設しました。昭和63年には東京事務所を開設しております。平成2年に日本橋から第二工場を生野区巽に移転し、現在に至っています。9年前に社長に就任しました。私は2代目になります。

―井上ゴム工業所さんの社是・基本方針などを聞かせてください-

 
 社是は特にありませんが、「当たり前の事を、当たり前にできるように」また、「自分が貰って、納得のいく物を作りなさい」と社員に言っています。そして、「もし買ったものが、汚れていたり、傷が付いていたり、寸法が違ったりしたら嫌でしょ。お客様に気持ちよく買って頂けるものを作りなさい。無くては困る物や陰になって支えているものを作っているので、誇りを持ち、責任を持って作りなさい」と言っています。

-いま注力されている商品あるいは分野などについてお聞かせ下さいー

 わが社は商品を売るのではなく、お客様の希望する品物を作るのが仕事ですので、特に注力する商品はありません。昨年5月にホームページを立ち上げました。困っておられる方のお手伝いをしようと、短納期・小ロットの対応を謳っています。ユーザーからも引き合いがありますが、個人からの問い合わせが結構多いです。品物になる前の打ち合わせが長くて大変ですけど、メーカーに7年おりましたのでその知識を生かせるのが強みです。お陰さまで少しずつではありますが、注文が増えてきました。短期的には土木関係の復興需要を狙って行きたいと思っています。

-会社自慢・社員自慢をしてください-

 先代から言われてきたのは、加工の仕事は創意工夫して如何に作るかが商品の良し悪しになると。時間の短縮にもなるし、それが結局お客様の為になると。それを実践していることです。
定年は65歳ですが、定年後もパートタイマーとして本人が辞めたいというまで、また回りから見てどうしても無理だなと思われるまで働いてもらっています。77歳になる女性と67歳の男性が元気に働いています。77歳の女性は一番元気がよくて、一番しっかりしています。たまには怒られたりします(笑)。

-社長のご趣味を聞かせてください-

 昔はスキーでしたが、今はテニスとフィットネスジム通いです。テニスは週1回、週末にテニス仲間と楽しんでいます。テニス合宿と称して遠方へも出かけます。最近では米原で合宿しました。その前は神鍋でやりました。フィットネスジムではトレーニングに精を出していますが、とにかく身体を動かすことが好きなんです。体を動かさない趣味もしたいですが、今は模索中といったところです(笑)。

【インタビューを終えて】

 JR環状線「桃谷駅」を降りて、細長い商店街をしばらく歩いて左折すると事務所に到着。買い物には本当に便利なところに事務所を所有されておられる。戦後、お祖父さんが整骨院をやっておられた場所とのこと。2階が事務所で、1階には加工場がある。巽の工場でオーバーフローした小ロット品を加工されている。足踏みタイプのロクロをお持ちで、帰りがけに見学させていただいた。ロクロ加工の技術が今もしっかり伝承されていることに感心させられました。次世代経営者の会のメンバーでもあり、組合活動にも積極的に参画されている。この1月には平成23年度大阪府商工関係者表彰を受賞された。インタビューは事前に準備していただいており、スムーズに終えることができました。お忙しいところ本当にありがとうございました。(専務理事 小西敏夫)