株式会社キンキゴム

社長 長谷川哲也

〒604-0932
京都市中京区寺町通二条下ル妙満寺前町450-3
TEL075-211-5461
FAX075-211-5465

-キンキゴムさんの歴史を教えてください-

昭和22年(1947年)1月に祖父の常三がキンキゴム商会として創業しました。近畿地方を意識してキンキゴム名付け、当初からカタカナで表記していたようです。当時は京都という土地柄もあり、染色用のロールやブリヂストンのマットレスの販売代理店として布団店に卸していました。京都駅前の百貨店に出店を出した時期もありました。
その後、父の昭二の時代の昭和34年(1959年)4月に株式会社キンキゴムに改組して、工業用品に移行しました。私は25年前に入社し、平成12年に社長に就任しました。

-社是・企業方針などについてお聞かせください-

 社長就任時にそれまではなかった社是と基本理念、基本行動、目指す組織を制定しました。
「我々は日本の製造業をサポートします。あらゆる素材・部品を提案提供する事で、良い製品作りと生産効率アップに役立つとともに、社会に貢献し我々が成長する事を社員一同が喜び誇りにします」を社是としています。基本理念は「良い時、奢らず謙虚に 悪い時、くじけず前向きに」。基本行動は「当たり前のことを当たり前にする。何事も熱意を持ってやりきる」。目指す組織は「メンバーが、自分と周りの人達の幸せと成功の実現に向け、やる気と能力を発揮する場として誇りを持ち続けられる組織。
自由闊達な風土の中に厳しさを持つ、めりはりのある組織」と制定しています。
また、創業60周年にあたる2007年を第2創業期と捉え、〝強い会社=潰れない会社〟への転換を進めています。

-いま注力されている、または今後注力する商品・分野などについてお聞かせ下さいー

現在は約30%がメーカーからの仕入れ品、70%がユーザーの要望に応じた切削加工品です。加工品はほぼ外注にお願いしており、検品を社内で行うという昔ながらの商社活動です。

-会社自慢・社員自慢をしてください-

お客様への挨拶をきちんとしています。また、仕事をやりやすくするための「環境」を「整えて」仕事に「備える」ことの実践として環境整備をしています。実践のひとつとして、毎朝20分社内の清掃をし、月に1度は近隣も清掃しています。そのため社内がずいぶん綺麗になりました。
全社員が価値観を共有することで絆がうまれますし、環境整備に取り組むことで成長するきっかけにもなりました。
 歴史は重要ですので、60歳が定年ですが65歳まで嘱託で勤務して頂いております。一方で5年前から新卒者を毎年採用しています。人の成長なくして企業の成長はありません。ベテランが持っている経験や社内風土を語り継いで、古いものでも良いものは残し、変えるべきものは変えていく、そういった社内の雰囲気ができつつあります。

-社長のご趣味を聞かせてください-

ゴルフです。ハンディは20で、京都ゴルフのメンバーです。回数はそう多くありませんが、楽しんでプレーしています。
あとは業界の方々や社員との呑み会でしょうか。昔は業界や取引先との呑み会が多かったのですが、最近では社員と飲む機会が多くなりました。各課ごとに毎月懇親会を実施しておりまして、コミュニケーションの場となっています。パートさん達とも3か月に1度程度昼食会を開いておりまして、コミュニケーションを図っています。

株式会社キンキゴムさんを訪問して

京都地下鉄、京都市役所前駅を降りて約3分、キンキゴムさんに到着。会社前で2~3人の社員さんが仕事をしていましたが、手を止めて挨拶をして頂いた。2階の事務所に上がると、ここでも社員の皆さんが仕事の手を止めてきちんと挨拶してくれました。
社長室に伺うと応接セットはあるものの、社長の執務席に椅子はなく立ち席。話を伺うと、営業マンはできるだけお客様を訪問してほしいとのことで、椅子を置いておらず、社長自ら率先して実施しているとのこと。「古い造りですから」と言いながら案内して頂いた社内の床は綺麗に磨かれており、耐震補強も施されていました。
「場を清め、礼を正し、時を守る」。長谷川社長のお考えが、絵に描いたように社員に反映されている感じがしました。素晴らしい社長と社員、一体化して「強い会社=潰れない会社」を目指して突き進んでいる姿が手に取るように感じられました。
自分の気持ちが引き締まる思いがしました。