株式会社大番

〒564-0063
大阪府吹田市江坂町2-2-8
TEL 06-6378-9885
FAX 06-6378-9880

社長 大崎 常行

-大番さんの歴史を教えてください-

 昭和32年2月に大番漉割工業所として創業しました。昭和34年9月に株式会社大番を設立しましたからもう50周年が過ぎました。メインは、東洋ゴム工業さんと組んで、難波プレスや富士シート向け自動車用シートクッションの仕事でした。それまではスリッパの底などもかなりやってました。昭和56年にウレタン単体からゴム、発泡ポリエチレン、プラスチックの加工を始めました。平成13年に社長に就任しましたが、昭和58年から13年ほど東洋ゴム化工品販売にお世話になっておりました。平成6年に大番へ戻り、その頃から提案型営業に変えたんです。客層も90%以上変わりましたね。業容も徐々に拡大しております。実は勝てる要素を三つ発見したんです。すなわち、どこよりも早い納期、嫌がるような仕事、たとえば小物とか小ロット品とかを受注する、そして品質、この三つです。また、ホームページのオンライン見積発注システム「バンバンネット」は、お客様より好評をいただいております。それと、できるだけ手形をもらわず、キャッシュで頂く方針で進めました。おかげさまで大きな貸し倒れもなく、今日に至っています。

―大番さんの社是・基本方針などを聞かせてください-

 基本方針は「すぐやる」「必ずやる」「できるまでやる」ですが、経営理念は「個々の技術を結集することで全従業員の物心両面の幸せと人類社会の進歩発展に貢献する」となってます。これがすべてです。お客様より前に、従業員の物心両面の幸せがあって、その次に社会貢献だということですね。東洋ゴム工業さんの社是を参考にし、ものまねせず自分流に、まとめたんです。

-会社自慢・社員自慢をしてください-

 元気がよろしい。みんな声がでかいし、うるさいなと思うことがあります。会社自体も元気だし会長も元気。自分自身は元気やとか、明るいとか思いませんが…。引っ込み思案なんですがね(笑い)

-いま注力されている商品あるいは分野などについてお聞かせ下さい-

緩衝材をどんどん出して行きたいです。クッションといってもピンとこないですよね。シール材も断熱材も緩衝材なんです。緩衝材に特化して行こうと思っています。

-昨今の厳しい経済環境をどのように克服されようとしていますか-

 ひとつは人を適材適所に配置すること、もうひとつは営業力、すなわちトップセールスを完璧に行うこと、そして三つ目は品質強化です。これは納期も含みます。この三つで乗り切ろうと考えています。

-社長のご趣味を聞かせてください-

 ラグビーです。草ラグビーですけど本気でやっています。ポジションはスタンドオフですけど。大八木は2年下、いまでも会社によう来ますよ。ラグビーは切り離せませんね。当社の営業部長も工場長もラグビーをやってました。ラグビーつながりです。このつながりをとったら大番はありません。ある意味、絆はラグビーです。個人プレーはできない「ALL FOR ONE.ONE FOR ALL」の精神、血が流れています。ほかには海外が好きなので、海外旅行をよくします。見聞を広めたり、人との触れ合いができますから。最近ではドイツへ行きました。行ってない大陸はアフリカと南米ですかね。ああ、ロシアもまだでした。10月にはアフリカに行こうかと思っています。

大番さんを訪問して

御堂筋線「江坂駅」から北西へ徒歩約10分のところに大番さんの会社がある。実は、私が東洋ゴムにいたころからのウレタンフォームつながりでインタッビューさせていただいた。社長は相変わらずエネルギッシュで元気がいい。社長の元気が社員に反映して、社員も声がでかくて元気あふれる会社となっているようである。オンライン見積発注システム「バンバンネット」を編み出され、ネットで誰もが見積もりができるソフトを構築されたり、仕事の仕方に独自の工夫を凝らされたりとなかなか感心させられる。心斎橋に「エネタンショップ心斎橋」を出店されており、枕やマットレスの完成品を販売されている。最近では中国人客が6割を占めるとのこと。組合員の皆様も心斎橋に行かれたら寄ってみられたらいかがでしょうか。
(専務理事 小西敏夫)