大阪市北区 曽根崎新地1-5-4
スプレッドビル1F
☎ 06-6346-5107

レポーター
㈱モリテック社長 森 孝裕

 「どやっ!」。別に自分の店ではありませんが、別に自分が肉の下ごしらえをしたわけでもありませんが、店内から聞こえてくる「おいしい」「うまい」の声に、つい心の中で「どやっ!」と叫んでしまいました。そう、男子たるもの自慢の焼肉屋、ひとつやふたつあってこそ一人前。
 北新地のど真ん中のビルの通路を奥に入るとあじのある赤い提灯、昔ながらの暖簾、古びた木製の扉。まさしく路地裏グルメ。
 超人気焼肉店「大番」。今回は念のため1週間ほど前に予約を入れて岡副理事長、三島専務理事にお付き合いいただきました。
 ではまず大番の特徴。「狭い!」「煙たい!」「不愛想!」。しかしながら「ムチャクチャうまい!非常に安い!」。料理の説明に入る前にまず店内。L字型のカウンター10席のみ。全員が座ると出入りするのも一苦労。そして煙対策としてハンガーに上着を掛けその上からビニール袋を被せます。残りの荷物は椅子の座面を開けるとボックスになっており、そこへ投入。

ボリューム感たっぷりです

 さてまず席に座るとすぐにおしぼりと自家製の焼肉のタレ、生キャベツはやってきますが、それ以外は何しろ忙しいのでこっちから注文しないと何も始まりません。カウンター内には40代の店主と女将さんっぽい女性。忙しさの隙間を縫っていざ注文。まずは生ビール、前菜にキムチとチシャの葉、焼き物は厚切りタン、塩タン、ハラミにカルビ。そうそう、ここは注文から料理が来るのが早いのも特徴。しかし、どの盛り付けも肉の切り方も乱雑。見てくれと中身は関係ない、とでも言わんばかりです。

 いよいよ本番。昔ながらの底に水を張ったガスコンロでまずは厚切りタン。うまい。続いて私の一押しのハラミ。自家製の少し濃い目のタレにつけてひと口、うまい!柔らかく新鮮さが伝わって来る肉にタレが絡んでまさに絶品の味覚。確かに見てくれは全く関係ない。ここで今日は過食を確信。カルビも皆で平らげてまだ物足りない感。いや、もっと食べたい感。てっちゃん追加しもう満腹だと言うのにシメに冷麺とお茶漬けを3人でシェア。これらもサッパリとおいしくすべてのメニューにハズレはなく、全員満足で店内を出ました。

 因みにこの日は3人でビール、ハイボール、酎ハイなど十分に飲んで食べて1人当たり5,000円程度でした。ここの肉は「特上」や「上」といったグレードはないのですが、全品他の店の「上」以上のクオリティは間違いありません。

こんな金額です

 新地のど真ん中でこのクオリティでこの値段が長年、人気店あり続ける所以であるのでしょう。
さて、話をはじめに戻して後日談。その後、他のメンバーと飽きもせず大番へ。私のお気に入りナンバーワンのハラミをいつものタレにつけてひと口。思わず「うまい!」とひと言。すると隣の見知らぬお客さん、私の顔を見て……「ドヤ顔」(笑)。
 繁盛店だけに予約をして行かれる事をお勧めします。

レポーター ㈱モリテック
      社長 森 孝裕