天ぷら 大吉 なんば店
大阪市浪速区難波中2丁目10-25
☎ 06-6644‐2958
レポーター
㈱ダイニチポリマー社長 森川 元治
天ぷらが好きです。贅沢は申しません。
鰯や玉葱で良いのです。紅生姜があればなお良いです。幼い頃、母親が夕方に揚げた天ぷらを夜に電子レンジでチンして食べておりました。正直美味ではありません。いつの日か揚げたての天ぷらを自宅で食べたい、というのが夢でした。が、叶ってはおりません。
油が跳ねて熱いだの、後始末が面倒だの、同じ具材ばかり食べねばならぬだの、文句が百ほど返って参りますので、自宅天ぷらは諦めました。よって、外で自分に合う天ぷら屋さんを求めることとなりました。
天ぷらを何に付けて食べるか、これは大きな問題です。先日友人と玉葱の天ぷらで揉めました。私は醤油、友人Aはソース、Bは天つゆ、Cは塩、Dはケチャップと皆違い、それぞれをおかしいと罵り合いました。
好きに食べれば宜しいのでしょうが、どういう訳か自分の食べ方以外は気に入らないのです。結構ソウルフードなのかもしれません。
さて、今回ご紹介させて頂くお店は庶民派てんぷら店「大吉」なんば店です。私、学生時代堺に住んでいました。夜遊びし、夜中にお腹が減ると「吉野家」もしくは当時露店で営業していた「大吉」で天ぷらを食べたものです。
本店は魚市場が相手のお店ですので深夜一時頃から朝九時までが営業でした。露店ですので貝汁(浅蜊の味噌汁)の貝殻は足元に捨てていくことになります。なんば店は南海電鉄なんばの高架下にあります。注文はそれぞれの客が自分で伝票に書き込んで渡すスタイルで本店と同じです。本店同様足元には貝殻が多数落ちており、若干臭い気もします。ハイヒールでの来店はやめたほうが良いかと思います。一度家内を連れて行ったところ、しばらく口を聞いてくれませんでした。
庶民派なので予約は不可です。並んで下さい。
またこのレポートを読んだと申されても何らサービスに変わりはございません。
しかしながら、洒落の解る方には喜んで頂けると信じております。
満腹になってのお支払いは、夕食時お酒を少々飲み、天ぷらをてんこ盛り食べ、三千円前後といったところでしょうか。
締めは貝汁で。
レポーター ㈱ダイニチポリマー
社長 森川 元治