|
金型の材料
金型の材料は次のようなものがあります。
1)プリハードンド鋼
熱処理を済ました材料で、硬さ、耐摩性があり、加工性も良好、加工面が綺麗で一般的に使用される。
2)ダイス鋼
(合金工具鋼、高合金工具鋼)硬さと耐摩性がよく、加工後の焼入れなどによる寸法変化が少ない。
3)ハイス鋼
(高速工具鋼)強靭性(ねばり)のある材料、細かい加工が可能
4)超合金鋼
非常に硬い材料、高精度の金型が出来る。 |
|
ゴム金型の設計で大切なこと
1)成型方法の検討、コンプレッション成型かトランスファー・インジェクション成型かを検討する。(次表参照)
2)割り面(パーティング)の決定と、エア抜きの検討割り面の位置で、エア抜きの方法が変わる。
3)アンダーカットの逃げと、割り型の工夫
4)製品取り出し方法の検討
5)バリの有無と仕上げの有無の検討
6)作業性の良い型設計の検討
7)型の作り易さの検討 |
|
|
各成形型の選択について(比較表) |
成型型の種類 |
製品特性 |
製品形状 |
現場操作 |
生産数 |
型価格 |
コンプレッション
成型 |
一般工業用ゴム型物に採用され、要求される品質を満足する |
型の構造、割り面の位置などにより複雑な形状に対応できる |
型の構造により操作性が左右される |
1個から多数個まで生産が可能 |
比較的安くできるが、型分割が多くなると高くなる |
トランスファー
成型 |
特性のバラツキを抑えるゴム型物に採用される |
ポットを型にもつ為、複雑な形状に不向き |
ポットを持つのでその分操作性が落ちる |
1個から生産できるがポット容量に左右される |
ポット分は高くなるので、ポットを共有化する事もある |
インジェクション
成型 |
特性や寸法バラツキを抑えるゴム型物に採用される |
インジェクション機に取り付けて使用する為、製品形状は機械の仕様に左右される事が多い |
製品取出し、型分解など、機械による事が多いので操作性は、インジェクション機による事になる |
大量生産が可能、但し型変えに時間が掛かる |
型の価格は高くなる |
|
|
|
金型の構造例(インジェクション成型) |
|
|
ネットマニアテンプレート。。モノクロバージョン。ブラック系のコントラスト |
組合員からの情報も随時受け付けております
|
|